打ち合わせ

著者の方が出版社と本を出す契約を結ぶと、次は担当の編集者が決まります。編集者は自分のところに来た原稿を一通りチェックし、著者の方にご挨拶状を出します。

挨拶状の中身は、名刺を添えた担当に当たっての型どおりの文章と、これからの大まかなスケジュールなどです。

その次の過程は打ち合わせということになりますが、打ち合わせをするのはどの時期が良いのでしょうか。

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2段組

小説やエッセイなど、たいていの本は1段組、つまり1行の文字が上から下まで続いていて、一番下から次の行に行くようになっています。

でもたまに、2段組になっている本に出会うことがあります。いったいどういう理由からなんでしょうか?

これには、まず、体裁と、原稿の量が関係してきます。

新聞や、雑誌などを見ればわかると思いますが、紙面が縦長で大きいので、1行を上から下まで続けたら、とんでもないことになります。読む気がしなくなります。したがって、新聞はひとつの記事を3段組みや4段組みで作っています。読みやすくする体裁のために1行の字数を少なくして、何段にもしているわけです。 続きを読む 2段組

一丁切り替え

せっかく本ができても、誤植が見つかると、がっかりしてしまいますね。
しかし、本作りには多くの人間が関わっている以上、必ずしも完璧には行かないのもまた事実なのです。

一流とされる出版社から出ている本でも、誤植はときどき見かけます。昔と比べて明らかに増えていますね。その理由は出版点数が増えているのに、限られた時間と限られた人数で出さなければならないという事情があるからです。

特に最近増えたのは、パソコンでの入力作業上の変換ミスですね。 続きを読む 一丁切り替え

ローマ字表記について

日本語をローマ字で表す場合、判断に迷うことがあります。

と言っても、原稿で、日本語をローマ字で表すことはまずありません。ローマ字を使用するのは外国語がほとんどですから、そのまま原語で正しいスペルを書けばよいわけです。

書籍で日本語をローマ字で表す必要があるのは、著者の名前であることが多いです。 続きを読む ローマ字表記について

どこまで訳すか

私たちが外国の小説を読む場合、ほとんどの方が翻訳されているものを読んでいると思います。翻訳というのは大変な仕事だと思います。原語にも通じていなければならないし、日本語としての文章力も求められるわけですから。

現代では、原語のままカタカナ語として日常使われている言葉も以前より増えたので、それをどこまで訳すか? という問題が生じてきます。

たとえば、「ワイン」などは、わざわざ「葡萄酒」と訳す必要は余りありません。そのままでOKでしょう。 続きを読む どこまで訳すか