いよいよ本日夜にノーベル文学賞の受賞者が発表されますね。
わが村上春樹が受賞するかどうかが注目ですが、有力候補は5人ほどいるみたいです。
そのなかで、村上以外で有名な人といえば、フィリップ・ロスがいます。
この2人のうちのどちらかが取っても当然という感じですが、逆に言えば、あまり知られていないほかの3人の候補のほうが有利とも考えられます。
やはり、ノーベル賞で初めて世界に注目されるというほうが、授賞の意味があるような気がしますから。
ちなみに村上春樹はもともと文学賞には無縁な人で、芥川賞は2回候補になってアウトでした。
第81回は他の候補2人が受賞し、第83回は該当作なしでした。
その頃(1980年代)は2回に1回ぐらいの割合で、該当作なしがあったんですね。
審査員の意向が強かったのでしょうか。
現在は、小説自体が売れない時代なので、ほぼ、誰かが受賞しています。
少しでも話題がないと、出版界全体が低迷しますから、これは当然でしょう。
現在、村上春樹はブックメーカーの掛け率2位で、発表は日本時間8時とのことです。
ことは文学なので、スポーツのような勝ち負けとはちょっと異なりますが、やっぱり取ればあたかも日本勝利のような高揚感があるので、期待して待つことにしましょう。
さて、今回も『NHK 間違いやすい日本語ハンドブック』から、よく使われているのに間違いやすい日本語を拾ってみました。
こういう本を読むと、つくづく日本語は難しいと感じます。
ま、あまり神経質にならないことですね。
まずは「耳(みみ)障(ざわ)り」。
これは、「耳障りがよい」などの使い方のまちがいですね。
肌触りがよい、などとの混同が原因です。手触り、歯触りもあります。
耳障りにはいいも悪いもないのです。
「耳障りな音がする」など、耳に不快なことです。
「障る」は「気に障る」など、不快な感情です。
あと、読みの取り違いで、ややこしいものがあります。
分銅と分度器。
これはフンドーとブンドキが正しいのですが、逆のブンドー、フンドキという読みになる危険性が大です。
それから「初体験」。
文章だとあまり気にならないかもしれませんが、しゃべるとドキッとする人もいるので、なるべく「初めての経験、体験」と言い換えることを薦めています。
ハツタイケンならまだしも、ショタイケンという響きが、どうしても性的なニュアンスを含むので、俗語的な表現になることを避ける狙いがあるのでしょう。
これは文章にも応用してよいと思いました。