座右の銘

昨日のノーベル文学賞の発表は意外な結果に終わりました。

意外といっても、村上春樹をはじめとする何人かの候補の中から選ばれなかったという意味で、ボブ・ディランが受賞したことにはさほど驚きはありませんでした。

歌手が、とかいう人もいましたが、欧米では昔から、いい詩を書くミュージシャンは詩人としても高く評価されるのがあたりまえでした。

たとえば、レナード・コーエンとか、ドアーズのジム・モリソンなどもそうでした。
その代表格がボブ・ディランですから、あちらでは自然に祝福するムードだと思います。

まあ、多少、ノーベル賞受賞者側も賞をポップにしたいという思惑もあったかもしれませんが。

あらかじめノミネートが発表されるわけではないので、こういうこともあります。
村上氏も毎年この季節は落ち着かないでしょう。

また、ハルキストたちは来年集まるのでしょうか。
もはやボジョレヌーボーのような年中行事になりつつあります。

さて、間違いやすい日本語シリーズ、今回は熟語・慣用句編です。

まず、最初は「野に下る」。
ノニクダルと読むとアウトになります。

下野(げや)ですから、「野(や)に下(くだ)る」が正しい読み方です。
役人を辞めて民間に入るという意味なので、公務員の方以外はあまり使わないかもしれません。

次は「夜を徹して」。

ヨルヲ~と読むと間違いになります。
「夜(よ)が明ける」と同様に「夜(よ)を徹(てっ)して」が正しいです。

もちろん徹夜、一晩中という意味ですね。

もうひとつ「座右の銘」。
これはどうでしょう。

ザウ~と読まないように注意したいものです。
座右(ざゆう)とは、常に身の回りにあることですね。

でも、あなたの座右の銘は? と聞かれても、何もないことに気がつきました。
たぶん、今まで聞かれたことがないかもしれません。

いまさら、何も思い浮かばないのが、情けないです。

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