口絵

口絵というと、一般の方には耳慣れない言葉かもしれません。
週刊誌などでよく見かける、グラビアページと言えば分かりやすいですね。

単行本にも、もちろん口絵はあります。
口絵の内容はどんなものかというと、

自分史  著者の若いときの写真(兵隊時代など)、家族の写真など
研究書  研究対象の資料や図など
エッセイ 紀行であれば、行き先で撮った写真。山歩きならば、山の写真など 続きを読む 口絵

重版

書店に並べる契約で出版する自費出版の本の部数は、だいたい500部から1000部くらいです。
現実として、その大半は売れ残りが発生しますので、何年間(出版契約書に書いてあります)かで、精算され、いわゆる絶版状態となります。

残念なことですが、自費出版に限らず、世の中に出ているほとんどの本が、絶版になる運命です。珍しいことではないのです。

ただし、著者の立場からすると、腑に落ちないこともあるかもしれません。たとえば1000部刷った本が全部売れてしまったとします。すばらしいことですよね。で、知り合いの方から「読みたいんだけど、本がないじゃないか」と言われて、「どうして、増刷しないのか」と出版社に訴えるわけです。 続きを読む 重版

2段組

小説やエッセイなど、たいていの本は1段組、つまり1行の文字が上から下まで続いていて、一番下から次の行に行くようになっています。

でもたまに、2段組になっている本に出会うことがあります。いったいどういう理由からなんでしょうか?

これには、まず、体裁と、原稿の量が関係してきます。

新聞や、雑誌などを見ればわかると思いますが、紙面が縦長で大きいので、1行を上から下まで続けたら、とんでもないことになります。読む気がしなくなります。したがって、新聞はひとつの記事を3段組みや4段組みで作っています。読みやすくする体裁のために1行の字数を少なくして、何段にもしているわけです。 続きを読む 2段組

組版

 

さて、完成した原稿はそのあとどこへ行くかというと、組版所に回ります。昔は、写植屋さんと言われたところです。ここで、レイアウトされて、本の原型のような校正紙というものが出来上がります。

組版を行うにあたってはDTP用の専門的なソフトが必要です。以前は、ページメーカー、エディカラーなど数種類あったのですが、現在はほとんどがインデザインというソフトで作られています。これは、イラストレーター、フォトショップなども入っていて総合的なデザインができるものです。

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本の厚さ

 

 あなたの本の仕上がりは大体どれぐらいに厚さになるのか? これはちょっと気になりますよね。余り厚いと重いですし、読むのに時間がかかりそうで敬遠される恐れもあります。逆に薄すぎても、ちょっと寂しい感じがします。本は書店で立てて並べてあると、背の部分しか見えないので、厚さが目立つわけです。

 本の厚さは。使用する紙の厚さとページ数で決まります。

通常の印刷用紙の厚さは、1枚あたり、およそ0・11ミリから0・15ミリです。絵本などでは0・18ミリ以上の厚いものを使うこともあります。

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