さて、完成した原稿はそのあとどこへ行くかというと、組版所に回ります。昔は、写植屋さんと言われたところです。ここで、レイアウトされて、本の原型のような校正紙というものが出来上がります。
組版を行うにあたってはDTP用の専門的なソフトが必要です。以前は、ページメーカー、エディカラーなど数種類あったのですが、現在はほとんどがインデザインというソフトで作られています。これは、イラストレーター、フォトショップなども入っていて総合的なデザインができるものです。
ですので、パソコンのWord、一太郎などを使って作った原稿でも、組版所ではテキストデータとして扱われるので、一度組版に回ってしまうと、直す作業は組まれた校正紙で確認して、それを戻して組版所で直すことになります。
そのあたりを理解していないと、校正の段階で、著者の方が元のデータ原稿を直したものをまた送ってこられたりして、効率が悪いことになります。よく、直したところを赤色にしたり、消すところに線を入れたり、苦労されていますが、実際には、余り役に立たないことが多いのです。
やはり、いちばん安全なのは、紙ベースで校正紙に直接書き込むことです。編集作業は意外とアナログなのです。ただし、原稿の直しや追加、挿入が10行ぐらいある場合、これは、その文章のデータをいただけると非常に助かります。それを入力すると間違いが生じる恐れがあるからです。
あと、ふりがな(出版業界ではルビと言っています)なども、Wordで漢字の横につけてしまうと、それをはずす作業をしなければならないので、むしろ、躊躇【ちゅうちょ】とパーレン(括弧)で囲うやり方のほうがスムーズに進みます。
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