完成した原稿は入稿されて、校正紙となって出てきます。校正紙は出来上がった本を見開いた形、つまり右側のページと左側のページの2ページ分が一枚になっています。
これを初校と呼び、それを戻して2回目に出たものが再校になります。通常は2回で終わりですが、直しが多い場合は、もう一回やります。これを三校、念校などといいます。
著者の方が校正を読むことを著者校正といいますが、その前に、編集者や校正者がチェックし、それを反映させたものを著者の方に渡すほうがよいです。これを省けば、時間と経費は節約されますが、本の内容はよくなりません。
校正者がチェックするのは誤字、脱字の基本的なもの、それに内容ですが、ここで気をつけたいのが思い込みや、カン違いによるミスです。こんな失敗がありました。
あるとき、ダウン症のお子さんを育てた方の本を作っていたのですが、原稿に「ダウン症の子の特徴である二重」という部分を、校正者がなぜか「ダウン症の特徴である一重」と直してしまったのです。それをそのまま送ってしまったため、著者の方に不愉快な思いをさせてしまいました。正しい原稿をわざわざ変えてしまったのですから、言い訳できません。
この場合は著者の方が気づいたので、まだよかったですが、そのまま本になったとしたらえらいことです。こうした思い込み、カン違いはよくあることなので、気をつけたいものです。ちょっと調べれば済むことなのですから。
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