時代によって変わる表記

 

前に、次代背景によって外来語の表記は変わると書きましたが、確かに「昔はこう呼んでいたのに、今はこう呼ぶんだ」という言葉に出くわします。

たとえば昔の満州にあった都市(もちろん今も中国に存在しますが)は、ハルピンと呼ばれていましたが、今はハルビンと表記されています。満州経験のある高齢の方の原稿には、ハルピンと書かれていることが多いです。こういう場合は「当時の表記に基づきました」と断りをして、そのまま使うという方法もあります。必ずしも直さなければならないというわけではないのです。

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ブルースとブルーズ

 

ブルース、リズム・アンド・ブルースという言葉は、音楽用語としてよく耳にします。古くは「伊勢佐木町ブルース」「恍惚のブルース」など、歌謡曲のタイトルにもなっています。

でも、このブルースという言葉も外来語の表記としては正しいものではないのです。正しく発音するならブルーズ(blues)です。でも、いまさら「赤と黒のブルーズ」などとは言いづらいですよね。もう完全にわが国においては言葉として定着しています。

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本の厚さ

 

 あなたの本の仕上がりは大体どれぐらいに厚さになるのか? これはちょっと気になりますよね。余り厚いと重いですし、読むのに時間がかかりそうで敬遠される恐れもあります。逆に薄すぎても、ちょっと寂しい感じがします。本は書店で立てて並べてあると、背の部分しか見えないので、厚さが目立つわけです。

 本の厚さは。使用する紙の厚さとページ数で決まります。

通常の印刷用紙の厚さは、1枚あたり、およそ0・11ミリから0・15ミリです。絵本などでは0・18ミリ以上の厚いものを使うこともあります。

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色について

 

さて、本のカバーですが、誰もがまず気になるのは「色」でしょう。なぜなら、カバーの色によって、その本のイメージが植えつけられるからです。

カバーを制作する順番としては、著者の方がどんなイメージ、希望を持っているかを探ることが第1歩といえます。何か具体的なアイディア、たとえば写真や絵などをお持ちの場合はそれを拝見して、基本的に問題なければ、それを使う方向で検討します。
特にご希望がない場合は、どのような色が好きかを聞いて、ヒントにしたりします。ご自分の姓に赤が付くので赤系がよいとか。ブルー系が落ち着いて好みとか。

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カバーと表紙

本の第一印象というと、やはりカバーになります。書店で最初に目に付くのはカバーですから、当然です。

本を作る多くの方が「表紙にこだわりたい」とおっしゃいます。この場合の表紙とは、厳密にはカバーのことを差している場合がほとんどです。カバーと表紙は別のものなのです。

表紙とは、本の本体部分の一番上の部分のことを指し、それをペロッと巻いているのが、カバーと帯です。

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