さて、本のカバーですが、誰もがまず気になるのは「色」でしょう。なぜなら、カバーの色によって、その本のイメージが植えつけられるからです。
カバーを制作する順番としては、著者の方がどんなイメージ、希望を持っているかを探ることが第1歩といえます。何か具体的なアイディア、たとえば写真や絵などをお持ちの場合はそれを拝見して、基本的に問題なければ、それを使う方向で検討します。
特にご希望がない場合は、どのような色が好きかを聞いて、ヒントにしたりします。ご自分の姓に赤が付くので赤系がよいとか。ブルー系が落ち着いて好みとか。
ここで、大切なのは、出版に使う色の特徴です。よく3原色という言葉を聞きますが、本の場合は4原色になります。青(C=シアン)赤(M=マジェンタ)黄(Y=イエロー)黒(K=キープレート)です。CMYKと表現します。黒はブラックでBが自然ですが、3原色(RGB)のB(青=ブルー)と混同するので、変えています。キープレートとは印刷版のことでそれが黒ということに由来しています。
私たちが本のカバーで目にするさまざまな色は、通常このCMYKを組み合わせて表現しています。たとえばピンクはM50パーセント、グレーだとK30パーセントという感じです。
大体の色は問題なく出ますが、中間色、たとえば薄緑色などを出すのはちょっとむずかしいです。
それから、金色、銀色なども厳しいです。似たような色(銀色だとシルバーとグレーの中間のような色)で我慢するしかありません。蛍光ピンクなどになると、もはやこの方法では不可能です。
どうしてもそういう色を使いたい場合は、CMYKプラス特色を使います。通常の4色が5色なるわけです。ただし、特色を使うので、その分費用がよけいにかかってしまうのが難点です。
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