誤用ではありませんが、できるだけ使わないほうが好ましいとされる言葉があります。それは使うと不適切に当たるという言葉です。
たとえば、スチュワーデス。かつては略してスッチーなどとも言われていましたが、今は使われません。CA(キャビン・アテンダント 客室乗務員)と呼ぶようになっています。
スチュワーデスという言葉は、死語(古い言葉)という部分も、現在使われない理由ですが、ある職業を女性のみのものと限定してしまう、雇用の問題(男女雇用機会均等法)などの社会的背景が大きいと思います。
それと同じような理由で、「看護婦」も現在は不適切な言葉として扱われ「看護師」となり、「保母」も現在は「保育士」という呼称になっています。
ただし、これらはいわゆる差別語とは違うので、その当時の時代性を出すためにあえて使うということも、許容範囲だと思います。その場合はその旨断りを入れることが大切です。
ほかに、不適切とされる呼称に「~屋」という言い方があります。八百屋、肉屋、本屋、床屋などです。私たちはふだん、意識せずに使っていますが、文章にするとちょっと上から目線なニュアンスになるからです。
たとえば八百屋の場合は、青果店と言い換えるか、「八百屋さん」と表現を和らげるのがよいとされています。
やはり、本はずっと残るものですから、書き手のイメージをよくするためにもこうした気配りが必要になるのではと思います。
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