ローマ字表記について

日本語をローマ字で表す場合、判断に迷うことがあります。

と言っても、原稿で、日本語をローマ字で表すことはまずありません。ローマ字を使用するのは外国語がほとんどですから、そのまま原語で正しいスペルを書けばよいわけです。

書籍で日本語をローマ字で表す必要があるのは、著者の名前であることが多いです。

一般的に巻末の奥付ページに著作権者のクレジットを入れますが、そのときに名前をローマ字で書きます。アルファベットのCを○で囲った記号(いわゆるマルシー)のあとに入れます。Cとはコピーライトの意味です。

たとえば私であれば、Sakae Aoyama と表記します。最近は姓を先にして AOYAMA Sakae とするケースも増えています。姓を大文字で、名を頭文字だけ大文字にすれば、姓と名前を取り違えることが無い利点があります。

奥付のほかに著者名をローマ字で入れることが多いのが、カバーです。ローマ字を入れたほうが、読み方が分かるということと、デザイン的に収まりがよいので、デザイナーさんが入れたがる傾向もあります。

そこで表記の仕方ですが、たとえば、著者名が中野洋介だとすると、通常は Yosuke Nakano と入れます。しかし著者によっては「これだとヨスケと読まれるかもしれない。私はYousuke としてほしい」という方もいらっしゃいます。

Yosuke はへボン式、Yousuke が訓令式の表記です。今はヘボン式が一般的です。
私はこういう場合は「東京」を例に出して、ヘボン式をお勧めします。
東京のローマ字表記は「Tokyo」で「Toukyou」とは書きません。また、Tokyoを「トキョ」と読む人もいません。パスポートなども、ヘボン式が一般的です。
皆さん、ローマ字表記はヘボン式にしましょう。
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