帯について

書店で売られている本のカバーにはたいてい、帯が付いています。
帯とは、腰巻きとも言いますが、本の下のほうに上下幅50ミリから80ミリのものを巻いて、その本に関する情報を読者にアピールするものです。

出版社名や定価などの基本的なもののほか、これはどんな本なのか、書店などで手に取る人にプレゼンするスペースとも言えます。

帯は、表、裏、背と分かれています。背帯の部分には「最新作」「直木賞受賞作」など、短くインパクトがあるものを入れます。本は書店で縦置きにされると、背の部分しか見えないので、ここは重要です。

帯裏には、本の内容が分かる、目次などを入れます。小説などでは本のいちばん印象的な一節を引用して入れることもあります。

しかし、なんといっても、目立つのは帯の表の部分です。ここで、注目されるようなコピーを使いたいところです。

キャッチコピーですので、あまり字数が多いと、それだけで敬遠されてしまいます。
簡潔で、大きく殺し文句を並べられれば、成功です。

そこで、編集者、著者で頭をひねるわけですが、どうしても常套句を使いがちになります。ここは皆さん苦労されていると思います。

効果的な帯コピーといえば、推薦文を誰かに書いてもらうことが間違いないかもしれません。その本の内容と同じジャンルで権威のある方、あるいは世間によく知られている方と著者の方が懇意にしている場合は頼んでみるのもよいと思います。

よく「推薦文をこの方に頼めないか?」という依頼がありますが、編集者が橋渡しすることはまずありません。あくまで、著者と相手方との関係ですので、これは著者側でやっていただくしかないのです。謝礼などもピンキリだと思います。もちろん校正紙を送ったり、原稿を受け取ったりという事務的なことは編集者が代行することは可能です。

この帯のスペースどう有効に使うか? これも本作りの重要なポイントの一つですね。

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