略語の世界

 さて、外来語も、よく使われる言葉は、略されて、略語となります。 たとえば、スマホですが、数年前であれば「スマホ(スマートホン)」と元の言葉を併記する必要があったかもしれません。今は、わざわざスマートホンと書かなくてもよいと思います。 このあたりの対応の仕方は、著者の年代、読者層によって、異なると思います。 たとえば「冬ソナ」などは、年配の方にはすぐ通じるでしょうし。 あるいは、60代の方の自伝で、子供のときの話に「マガジンを買うのを忘れた」とあれば、それは「少年マガジン」のことです。 でも、若い人にはマガジンだけでは、分からないので、一回目(初出)だけ「少年マガジン」と入れて、あとは略してもOKというかたちで処理します。 それにしても、めまぐるしい世の中ですから、新しい略語が次々と生まれています。特に外来語の略語は、元の言葉を記しても分からない可能性があります。 最近、ときどき見かける「ステマ」という言葉は、ステルスマーケティングの略ですが、年配の方だと、ピンと来ないかもしれません。 ステマ(ステルスマーケティング)とは、会社が宣伝とは思われないようにして発信し、消費者が、ブログなどを見たり読んだりしていると、実はその商品の宣伝だった。という手法のことです。 芸能人のブログで、依頼されたものを、自分が愛用していると記事を書いて、問題になりましたし、テレビの健康食品のCMなどでも、よくお目にかかります。 でも、「ステマ」について、そこまで説明したほうがいいのか、くどくなるので説明は省くべきなのかは、判断に迷うところです。

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