都知事選の闘いも終盤戦に入ろうとしていますが、誰になるのか、まったく先が見えないですね。
今のところ、有力候補者の三つ巴と言っていいと思います。
小池さんが有利と言われて、むしろ迷惑という感じですね。危ないと言われるほうが闘いやすいのかもしれません。追う者の強みです。
増田さんなどは、危機感を煽って、ゴール前チョイ差ししたいところでしょう。
鳥越さんのスキャンダルのようなものも突然出てきて、これから来週末まで、何があるかわかりませんね。
さて、以前使い分け(町と街など)の話を書きましたが、なかでも難しいのが、並行と平行などの、同音異義語です。
異義といっても、はっきり違いがわかるものは、同音異義語にはなりません。
似たような感じで微妙に違う異義が、混同したときに気づきにくいのです。
たとえば、観賞と鑑賞。
両者の境目がはっきりしない感じですよね。
意味としては、観賞は熱帯魚、植物など見て楽しむこと。
観葉植物などというように、情景を愛でるニュアンスで使います。
対して、鑑賞は、芸術作品を見たり聴いたりする際に使います。絵画、音楽、映画などです。
では、演歌や落語などはどうなのか? もちろんすべて鑑賞になります。大衆芸術ですから。
テレビをボーっと見てるだけなのは鑑賞? それとも観賞? 微妙ですねえ。
スポーツの場合は、観戦になりますね。
芝居の場合は観劇という言葉があるので、それを使うことになります。
芸術性の高い演劇に関しては「○○氏演出の舞台を鑑賞」としてもよいでしょう。
観賞と鑑賞の使い分けは、このようにすれば大丈夫です。
それと、もうひとつ、第三の語として、観照という言葉もあります。
これは、哲学的な(客観的で冷静な)目で見つめるということです。ふだん、あまり使わない高尚な言葉ですが、一応覚えておきましょう。