著者と著書

宅配便大手のヤマトの労使交渉がサービスを減らすということで、合意したようです。

 

ネット通販の激増でドライバーの労働時間が限界を超えているようで、これはいたしかたないですね。

 

その原因は大きな声では言えませんが、どうやらアマゾンのようです。

「アマゾンさえなければ……」というのが現場らしいです。

 

具体的なサービス縮小内容は、時間帯指定の12時~14時を廃止、20時~21時をやめて19時~21時が新設されるとのことです。

 

現在の「お届け時間帯」から推定すると、新しい時間帯は「午前中・12時~16時・16時~19時・19時~21時」になるのではないかと思われます。

 

現在の夜間は18時~20時と20時~21時に分かれていますから、きついと思います。

ヤマトのドライバーがたいへんなのはみんなわかっているので、だれも文句は言わないでしょう。

 

この見直しは6月中に実施されるそうです。

 

 

さて、長谷川鑛平『本と校正』から「誤植の恐ろしさ」についてです。

 

長谷川がある家を訪問して、応接間に通されるとテーブルの上に一冊の本がありました。

 

手に取ると自費出版の本で、はしがきに著者の生涯にわたる思い出が述べてあり、最後に何人かの名前をあげて感謝を捧げて、あとは締めです。

 

  昭和39年某月某日 著書

 

ありゃあですね。

もちろん「著者」の誤植です。

 

著者の口惜しさをしみじみ思いやったということですが、この「著書」と「著者」の間違いはいまでもついやってしまいがちです。

 

巻末の著者プロフィールのところで、著者がいままで書いた本を並べるところで「著書に『○○○○』などがある」と書くべきところが「著者に『○○○○』などがある」となったりします。

 

上の例と逆パターンですね。 

 

あと、人名の間違いは4字、5字の文字が一組になって目に入ってくるので誤植になりやすいとのことです。

 

「菊池」と「菊池」などはよくやりがちですよね。

「安倍」と「安部」も間違いやすかったのですが、現在安倍首相が長く在任しているので、減っているような気がします。

 

安部能成(正しくは安倍能成)などのミスは現在少ないのではないでしょうか。

安倍さんのおかげです。

 

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