「来る」と「くる」

世界でもっとも幸福な国はノルウェーらしいです。

 

この結果は国連が出した「2017年版世界幸福度白書」によるものです。

ノルウェーは去年4位で、今年はみごと首位獲得です。

 

だいたい上位国は安定していて、デンマーク(去年1位)、アイスランド、スイスなどが常連です。

 

ちなみに日本は51位、アメリカが14位で、中国が79位となっていて、ワースト5は中東アフリカの国が占めています。

 

国連が何を基準に決めているのかというと、福祉・自由・寛容・所得・正直・健康・良好な統治、などのファクターを評価するとのこと。

 

安倍さんもいろいろぶち上げていますが、日本の評価はこんなものです。

もっと順位を上げるような政策が望まれます。

 

 

さて、長谷川鑛平『本と校正』から「来る」と「くる」の話です。

 

長谷川が担当したある翻訳本で訳者が、「来る」と「くる」を書きわけたいのでよろしくと協力を求めました。

 

どういうことかというと、「東京から来ました」など、現実に移動する動作の場合は「来る」と訳し、「苦しくなってくる」「話がややこしくなってくる」などの、何らかの状態の変化を示すだけの場合は「くる」と漢字にしないやり方をしたいということでした。

 

これに対し長谷川は、了解したものの、そこまで細かくするのはご苦労なことだと感じたそうです。

 

この本が書かれたのは50年ほど前ですから、当時はすべて「苦しくなって来た」というふうに漢字にしていたのでしょうね。

 

ところが現在では、その翻訳者が「漢字にすると重い」と喝破したとおり「雨が激しくなってきた」などと「開く」(漢字をひらがなにする)ことが多いです。

 

こうした先駆者の無償の努力によって、言葉は使いやすい方向へと変化してきたのでしょう。

 

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