「彼女」と「彼の女」

ちょっと気が早いですが、2020年東京五輪のチケットに関する話題です。

 

とはいっても準備する側からすれば、開幕まであと3年4か月ぐらいですからね。

あっという間だと思います。

 

前回の東京五輪のとき、私は中学2年生でしたが、学校で見学に行った記憶があります。

ただ、なんの競技だったかは覚えていません。

 

たぶん、立見のような感じで見たのではないでしょうか。

混雑していたような覚えがあります。

 

あまり興味がなかったので、よく見ようとしなかったのかもしれません。

おそらくこれは教育の一環で無料だったんじゃないでしょうか。

 

今回は立見を入れるようなことはないと思いますが、小中高生には学校を通じて観戦しやすくしてあげてほしいです。

 

担当者によれば、チケットの平均価格は1万円とのことです。

種目にもよりますがちょっと高いですよね。

 

また、ネットで高額転売してぼろ儲けしたりする輩が出ないようにしてほしいものです。

まあ、私としてはテレビ観戦で十分なような気もします。

 

 

さて、『本と校正』から、語句の統一に関する話です。

 

校正者はだいたい、同じ表現には同じ語句を使うのが好きです。

そうしないと気持ち悪いのかもしれません。

 

この本の著者もそうだったようです。

ある先生の原稿に「かれ(he)」を表すのに「彼」と「彼れ」と二つあったのを疑問に思いました。

 

そこで、その先生のほかの本を調べてみると「彼れ」というのはなかったので、迷わず「れ」をとってしまったのです。

 

するとさっそく先生から怒りの手紙が来ちゃいました。

 

「彼の女」と書くと「かの女(じょ)」なのか「かれの女(おんな)」なのか区別できない。

それで自分は「カノジョ」の場合は「彼の女」、「カレノオンナ」の場合は「彼れの女」と書き、区別するのだ、と主張されたのです。

 

つまり、本来「カノジョ」は「彼(か)の女」と書いたのです。

唱歌の「故郷」にある「うさぎ追いし、かの山」の「彼(か)の山」と同じです。

 

それがややこしいので、現在は「の」なしで「彼女」になっています。

「彼(か)の」は使いません。

 

「彼女」「彼氏」にはこんな歴史があるのでした。

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