年末恒例の、今年の漢字が決まったらしいですね。
日本漢字能力検定協会が発表した今年の漢字は「金」。
まあ、またかという声もそれは上がるでしょう。
「金」は3回目だそうです。
投票で決まるので、どうしても無難な結果になります。
ちなみに2位が「選」、3位が「変」だそうです。
「金」はオリンピックのメダル、トランプ次期大統領の金髪、舛添前都知事などの政治と金、などで票を集めたようです。
金メダルの「金(キン)」と政治と金の「金(カネ)」を一緒にしては、純粋に頑張ったアスリートたちがちょっと気の毒になります。
来年からは、その年の話題の人に考えてもらうのがよいのではないでしょうか。
今年だったら小池都知事とか。
そうすれば、もうちょっと面白い字が出てきそうです。
あと、1字というのも制約ありすぎですよね。
1字、2字、3字、4字と4年周期で変えていけば、かなりバリエーションが増えるのでは。
さて、『日本語課外講座』から、うっかりまちがいやすい言葉の続きです。
「武田の軍勢は、緑豊かな彼の地まで食指を伸ばした」
なんとなくそのまま行けそうな気もしますが。
やはり微妙に違っています、
「食指を動かす」と「触手を伸ばす」がごっちゃになっていますね。
食指とは人差し指のことです。
それを伸ばすだけでは、ただ指差すだけです。
食指を動かせば、食欲を示す、関心を持つ、自分ものにしたいという意味になります。
「触手を伸ばす」も自分のものにしたいという意味ですが、語源からするとちょっとゲスな感じになりますね。
触手とは、アメーバのような原始的な生物にある伸縮自在の突起状の器官のことです。
まあ、想像するにあまり品が良いとはいえません。
これ以上書くと、脱線しそうなのでこのへんでやめておきます。