閑話休題

伊藤美誠(卓球)19歳、白井健三(体操)23歳、桐生祥秀(陸上)24歳、萩野公介(水泳)25歳。

これ、どういう意味かわかりますか。
リオ五輪で活躍した日本選手たちの、2020年においての年齢です。

いや、若いですねえ。びっくりしました。

今朝の朝日新聞の朝刊にA面の特集記事として出ていました。
いつもの1面(裏が最終面のテレビ欄)の上に巻かれていたので、ちょっと面食らいましたが。

リオが終わって、もう次のステージが始まっているんですね。
追加競技に、空手、サーフィン、スケボーがあるのにも、少し驚きました。

追加協議が決まったときは、野球、ソフトボールにばかり目が行っていて、まるで気になりませんでしたが、落選したボウリングの関係者はがっかりしたでしょうね。

ボウリングのほうがまだ競技として、日本人にとっては馴染み深いし、応援しやすいと思いますが。いまさら言っても遅いですね。

さて、今週は四字熟語について、「おさらい」をしてみます。

おさらいと書いたのは、『四字熟語のおさらい』(土井里香 自由国民社)がテキストだからです。
この出版社は「現代用語の基礎知識」でおなじみですね。

「大人の楽習」として、さまざまな科目の「おさらい」をシリーズものとして出している、そのうちの一冊です。

まずよくあるのが、誤用ですね。
その代表的なものがこの本にも紹介されています。

喧々諤々(けんけんがくがく)。

これは喧々囂々(けんけんごうごう)と侃々諤々(かんかんがくがく)の混用ですね。
両者の意味は異なります。

侃々諤々は、活発な議論があって、前向きなイメージです。
喧々と間違える人も、だいたいそのつもりで言っているのでしょう。

それに対して喧々囂々は殺伐とした、実りのないイメージになります。

それから、意味を取り違えて使われている四字熟語もあります。

大勢の仲間が一緒の乗り物になると、「ここはひとつ呉越同舟で行きましょう」などと言う人がいますが、「呉越同舟」とは、仲の悪い者同士が乗り合わせることですから、本来の意味を知っている人がいると、気まずいことになります。

あと「閑話休題」も曲者です。

この四字熟語を本などで、コラム欄などのタイトルにして、「ここでひと休みして雑学でもどうですか」的な意味で使ってしまうことがありますが、意味は逆です。

閑話(暇にまかせた無駄話)をや(休)めて、本題に戻ります。という意味なのです。

閑話と休題を、同じ意味にとってしまうところに落とし穴があります。

やはりおさらいは必要ですね。

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