このところ、連鎖的に家庭内トラブルが原因と思われる事件が各地で起きていますね。
まず、千葉県の酒々井で、姉が弟を切断するという事件が起きました。
動機などまだ不明な部分が多いですが、家族関係が複雑だったことは推察されます。
そのあとすぐに、北海道旭川市で、母親とその両親の3人が殺害され、重傷を負っている娘が事情を知っていると思われる事件が起きました。
このケースでは、以前、警察に騒音についての相談があったとか。
同じ家の中の話ですから、ちょっと不可解な相談です。
何かのサインだったのでしょうか。
いずれの事件にも、家族間を巡る心の闇のようなものが、根底にあるような気がします。
さて、今回は「女」の話です。
その昔、「男と女」という大ヒットしたフランス映画がありました。
「ダバダバダ」という主題歌を聴けば、誰もが「ああ、あれね」と思い出すおなじみのメロディーです。
この時代には、女(おんな)という言葉が、普通に使われていました。
いわば無意識の時代でした。
しかし、アメリカでウーマン・リブと呼ばれる女性解放運動が起こり、その波は当然日本にも訪れて、女という呼び方が差別的な意味を帯びてきたのです。
何を言いたいかというと、現在、女性を女と表現するのは、やめたほうがよいということです。
いま、ニュースなどで「女」という場合は、たいてい犯罪に絡んだ女性を指すことが多いです。
どぶろっくという非常に優れたお笑いデユオがいますが、彼らの持ちネタの歌で「○○な女」というのがあります。
内容は「ああ、こんな女性いるよね」というもので、傑作で笑えますが、最初から最後まで「オンナオンナオンナオンナ」と連呼されると、何か引っかかるものがあります。
女性からはどう思われているのだろうか? とか考えてしまいます。
かといって歌詞を「女性女性~」とするのも、難しいですが。
文章においては、「~の女が」と書くと、やはり乱暴な感じになるので、よほどの必然性がないかぎり「女性」「女の人」などと言い換えるようにお勧めします。