町か街か

使い分けの話が続きます。
たとえば「町」と「街」はどんな使い分け方がされているのでしょうか?
最近の傾向としては「街」が好まれているような気がしますが。

基本的な意味としては、町は行政区画、地域、人が住んでいる所という意味。街は、住むというよりは、人が集まる、通る道筋という意味があります。

訓読みは両字とも「まち」ですが、音読みする言葉を並べると、より違いが分かりやすくなります。
町は町議、町民など。街は学生街、繁華街などがあります。町を訓読みする言葉では、下町、城下町などがあり、街(まち)を使う言葉は、街角ぐらいですかね。

この基本を踏まえれば、あとは書く人の好みで多少分け方がずれてもかまわないと思います。
住所などには、町しか使われませんから、迷うことはないですね。「まち」か「ちょう」か読み方で迷うことはありますが。

街角は、町角と書く人もいるだろうし、好みもあります。
初めに書いたように「ちょっと、街に出てみるか」など、最近は街のほうが、使いやすい傾向にあるのではないでしょうか。

長編の小説や、たくさんのエッセイを集めたものになると、どうしても「町」と「街」が混在する可能性が大きいです。エッセイなどは書かれた時期がまちまちでしょうから、それを整理するのは煩雑です。数行の範囲内で「町角」「街角」が両方出てくるとか、目に付くものだけチェックしておけば問題ないでしょう。

まちおこし、という言葉はよく聞きますが、個人的には「街おこし」と書いたほうが、活性化するような気がします。

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