濡れ手で泡

プーチン大統領が昨日来日して、本日午後、安倍さんと共同会見がありました。

まあ、たいした成果はなかったですね。

まず、安倍さんの地元に行くのに大統領は大遅刻しました。

一部のメディアでは「プーチンはまだ来ていません!」と呼び捨てにしていましたね。
いらいらが出ちゃったんでしょう。

今回の会談の目的もよくわかりません。
わかったのは会場となった大谷旅館がとてもよさげな、一度は泊まってみたい旅館だということだけです。

北方領土返還もまだまだ先の話のようです。
結局、経済協力で日本が3000億円ぐらい出すようです。

いざ、2島返還となったら、もっと出さなければならないでしょう。
要するに、いくら出して買い戻すかという話のようなものです。

とにかくあちらはしたたかですからね。

さて、『日本語課外講座』からの、微妙なまちがいの話の続きです。
例文はアレンジしてあります。

まず最初の例文は、
「せっかくの正月だから御頭(おかしら)付きの鯛を奮発して祝った」

「かしら」は頭ですから、それに「御」をつけてもよさそうですが、「お」はその「御」ではないんですね。

もっと単純な意味で「尾」つまりしっぽです。
「尾頭付き」ですね。

では、次の例文に行きましょう。

「暗闇から、いきなり熊のようななりをした大男が飛び出してきたので、恐怖のあまり肌が泡立った」

これは「アワ」違いですね。
「泡立つ」のはシャンプーを使ったときで、恐怖を感じたときは「粟立つ」です。

粟は穀物ですね。
肌に粟の粒がついたようになる。
鳥肌と似た感じですかね。

粟は五穀のうちの一つですから、五穀米を食べることによって摂取しているわけです。

「アワ」違いには「濡れ手で泡」もあります。
これも粟でないとおかしいです。

濡れた手に自然と粟がくっつくので、楽して得するたとえになるわけです。
泡だと、何も残りませんから。

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