加熱報道

いや、昨日のサッカーはすごかったですね。

始まる前は、恥ずかしい試合にならなければいいが……ぐらいにしか思っていませんでしたが、とんでもなかったです。

柴崎選手が2点目を入れたときは、目を疑いました。
これが本当に日本のチームかと思いました。

長旅の疲労に加えて、日本の底冷えの気候も鹿島に味方したんでしょうか。
レアルの選手は全体に動きが鈍かったですね。

とにかくジダンもロナウドも、「もし負けたら……」と真っ青になってましたからね。
夢のような試合でした。

これから、日本代表は柴崎中心でよいと思います。

さて、『日本語課外講座』からの続きです。

最初の例文は、
「TPPに関する自由貿易の理念に乗っ取った合意の形成」

これは「乗っ取る」がおかしいですね。
「乗っ取り」はハイジャックとか、会社を乗っ取るときに使うことばです。

この場合の「のっとる」は漢字で書くと「則る、法る」になります。
日常的には使わない言葉なので「それでは規則にのっとって」などと、ひらがなで書けばよいと思います。

では、次の例文です。

「彼に関する疑惑報道の加熱ぶりはすさまじく、結局引退に追い込まれてしまった」

まあ、今年も初めから終わりまで、いろいろな報道に振り回された人がいましたよね。
不倫、薬物、交通事故といろいろでした。

さて、この文章でおかしいところはどこでしょうか。

「加熱ぶり」ですね。
加熱ですと、電子レンジのチンのようなものになってしまいます。

ここは「過熱ぶり」とするのが正しいですね。
過熱とはオーバーヒートのことですから、もう少し冷静さが必要でしょうね。
下手すると「私刑(リンチ)」になってしまいます。

思えば、今年はあの文春砲で幕が明けたんですね。
もう年末とは早いものです。

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