いや、都知事選の立候補者騒動が、大変なことになってますね。
もともとは、本命として、桜井さんと蓮舫さんだったのですが、お2人が辞退。
それからがカオス状態で、現状に。結局は無党派層の票が分散してしまい、自公の固定票ガッチリの増田さんが有利になりそうです。
小池さんの暴走も、与党にとっては結果的に追い風になったのでは?
さて、昨日のつづきです。
「綺羅星(きらぼし)のごとく」という言い方が誤用で、正しくは「綺羅(きら)、星(ほし)のごとく」であり、誤用の原因は、「綺羅」で切らずに「綺羅星」と続けてしまう、異分析にあると書きました。
この記述を見つけたのは『問題な日本語 その4』(北原保雄編著 大修館書店)です。
著者は明鏡国語辞典の編者でもある日本語の達人です。
その4、ということは、シリーズの4冊目ということであり、一定の評価を得ている証でしょう。
読んでみましたが、最近のおかしな日本語についての考察はさすがに的確で、非常に参考になりました。
この異分析の例は、ほかにもあります。
たとえば、五里霧中という言葉。
先が見えない、どうしていいか分からない、という意味があります。
元は、中国の故事からできた言葉ですが、誤用として「五里夢中」としたり、意味を「何かに夢中になって、周りが見えなくなる」と取り違えたりします。
それは、五里、霧中と異分析しているからで、本来は「五里霧」の中、という意味なのです。
五里霧とは、中国の忍術みたいなものの名前で、あたり一面を霧のように見えなくしてしまう術のことです。
実はこれも『問題な日本語 その4』に載っていました。まだ、つづきがあるかもしれません。