大きなスモモの木の下で

プロ野球はシーズンがほぼ終わり、セ・リーグは広島、パ・リーグは日本ハムが優勝しました。
それにしても大谷選手ってすごいですよね。

まさにヒーローマンガの世界ですね。
これから、クライマックス・シリーズがあって、それを勝ち抜けば日本シリーズに出場するわけですが、すごいものが見られそうです。

シーズン中とちがって短期決戦ですから、第1戦で投げて、打って、次の日からも休まずに打者として出るんじゃないですかね。
第6戦、7戦になれば、3番打者としてリリーフで投げる可能性もあります。

優勝を決めた試合も1安打完封ですからね。
ポストシーズンでも、とんでもないことをやりそうです。

ソフトバンクや広島など、ほかのチームのファンの方には申し訳ないのですが、私には大谷選手が活躍する姿しか思い浮かびません。

さて、今回は誤用の話です。

慣用句やことわざを使うときに、うっかりミスや、あれ? どっちだっけと迷うケースがあります。

たとえば、誤解を招くような行動をしてしまった場合の戒めの言葉で次のようなことわざがあります。

「李下に冠を正す」
さっそくまちがえました。

「李下に冠を正さず」が正解です。

やはり、行動のあやまちに対して使うので、「正す」と思ってしまいますよね。

元の意味を知れば、まちがいようがないのですが。

李とはスモモです。
スモモの木の下で冠(かんむり)を直していると、スモモを盗んでいるのではと思われるからやめなさいということです。

書店やコンビニできょろきょろしているのと同じですね。
キョドるのは、怪しまれます。

「李下~」の前に「瓜田に履を納れず」という言葉が付いています。
瓜田(かでん)とは瓜畑です。

瓜畑で靴が脱げたとき、その場でかがんで履き直すと、瓜泥棒とまちがえられるのでやめなさいという意味です。

いまだと、家電売り場で、こそこそとかがんで、靴の紐を結び直していたりすると怪しまれるので、紐を引きずったまま外に出て直せということです。

ただのだらしない人だと思われるかもしれませんが。

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