凱旋門賞は残念ながら、日本のマカヒキが敗れてしまいましたね。
来年、また新たなる挑戦を期待したいと思います。
今回、初めて海外競馬の馬券が国内でも(ネットのみ)売られましたがなんと売り上げが41億円だったそうです。
日本の競馬ファンの購買力に海外の競馬関係者も驚いたのではないでしょうか。
これから海外の主要なレースは馬券を売るようなので、ファンにとっては楽しみが増えますが、海外ゆえに、発走時間が日本時間では深夜になる可能性もあります。
ちなみに今回の凱旋門賞は日曜夜の11時頃でした。
ぎりぎりセーフという感じで、東京競馬場でのPVもあったようです。
これが深夜、早朝となると、ちょっと問題が出てくるかもしれません。
また、初めての試みなので仕方ないかもしれませんが、どたばたもありました。
レース結果がJRAのホームページになかなか発表されませんでした。
競馬のサイトのほうが早かったですね。
当たった人は気が気じゃなかったんじゃないでしょうか。
ひょっとして、失格があって、結果が変わったんじゃないかとか、いろいろ気を回して、心臓に悪いです。
すみません、競馬の話になるとつい長くなってしまいます。
さて、今回は嘘の話です。
朝日新聞の夕刊に清水ミチコさんが「まあいいさ」というタイトルでエッセイを連載していますが、これがなかなか面白いです。
本当のこの人は才人ですね。
部屋を整理していたら、若い頃のノートが出てきて、読み返して、少なからずショックを受けたという話です。
日記のようなものですから、自分だけしか読まないはずなのに、そこかしこに嘘が見られるというのです。
自分が自分に嘘をついて、それを自分にバラされることに対して自虐的に語っているわけですが、確かに、これは文章を書く行為全体に通じるものがありますね。
よく「盛る」という言葉が出てきますよね。
話を盛るという。
これは程度によりますが、ある種当然のことかもしれません。
テレビでも、盛らないとつまらない、笑えないとなれば、そうしないと生き残っていけないという事情があります。
文章も読み手に対するサービス精神が感じられないと、正直読む気になりません。
いよいよ今年、ノーベル賞を受賞するのではといわれている村上春樹にしても、エッセイなどでは、盛るのが上手だと思います。
最近出た文庫で『村上ラヂオ3 サラダ好きのライオン』を読みましたが、けっこうプライベート、特に奥さんのことを書いています。
はたして、どの部分が盛られているのかは、こちらにはまったくわかりません。
それが、やはり才能というものでしょう。
盛ることは難しいですよね。
極端に言えば嘘ですから。
ノーベル文学賞の発表は10月13日の予定です。
ここ数年、取る取ると言われ続けてきた村上氏ですが、今年は本命と言われています。
朗報が届くのを待ちたいものです。