改行はいつどこで

うれしいニュースがいきなり飛び込んできましたね。

ノーベル医学生理学賞を東工大の大隅良典栄誉教授が受賞されました。
素晴らしいですね。

これで日本のノーベル賞受賞は25人目だそうです。
ランキング的にいえば、アジアではダントツで、意外にも韓国はゼロなんですね。

受賞理由は「オートファジー(自食作用)」だそうですが、私のような文系にはちんぷんかんぷんです。
でも、人類の未来に光をもたらす可能性のあるすごい研究だということは、
なんとなくわかります。

それにしても一気にマスコミの寵児ですから、たいへんですね。
奥様も取材人の多さにとまどっていましたね。

昨日の「盛る」ではないですが、マスコミは少しでもおもしろいエピソードを求めてきますから。

ご夫婦で「もし取ったら、たいへんだね。困るね」と話していたとのことですが、そのとおりだと思います。
ま、今週一杯ぐらいは騒ぎが続くと思いますので、頑張っていただきたいと思います。

あとは、村上春樹氏が文学賞を取ればいうことなしですが、どうなるでしょうか。

さて、今回は改行の話です。

ブログなど、ネット上の文章の場合は、センテンスごとに改行してもOKなぐらいで、なるべく、見た目軽くしないと、読むのが負担に感じられます。

でも、それをそのまま本にしてしまうと、逆にスカスカになって、内容が薄いという印象を与えてしまうのです。

それに加えて、ページ数が増えてしまい、本が厚く重くなり、経費もかかることになります。

改行のタイミングとしては、まず文章のテーマが変わる部分です。

その目安としては、200字前後と考えればよいでしょう。
つまり200字詰め原稿用紙1枚ぐらいの文章量ということです。

いまはもちろんパソコンがメインですが、以前は出版社では、200字詰め原稿用紙(これをペラと呼んでいました)を使うことが多く、それが改行なしだと、やはり文字びっしりで読みづらく感じられたものです。

本の文章の1行はだいたい40字前後ですから、5行ぐらいが行変えするタイミングということです。

また、会話文は短くてもひとつずつ改行します。
ですので、会話の多い小説などは予想外にページが増えることがあります。

このあたりの改行のテクニックが出ているのが『文章の技 書きたい人への77のヒント』(中村明 筑摩書房)です。

けっこう、即戦力になる文章術が網羅されていて役に立つ本なのでオススメです。

この本にも出ていましたが、最終手段としては、迷ったら改行です。
これは、まちがいないと思います。

少しでも見た目が軽くなれば、読みやすく思えてしまうものです。
いいんです、それがたとえ錯覚でも。

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