いまだに心残り

10月2日の日曜日なのでちょっと前のニュースになりますが、ゴルフのメジャー「日本女子オープン」で17歳のアマチュア、畑岡選手が優勝したのにはビックリしました。

もちろん、この大会のアマチュアの優勝は初めてで、17歳という年齢も最年少記録です。
アマチュアなので、優勝賞金2800万はもらえず、まるまる2位の堀選手のところに行ったようです。

堀選手は泣いていましたね。もちろんくやしくて。
「情けない」を連発していました。

いや、ゴルフ界にも超新星が現れましたね。
実力的な評価も高いです。

畑岡選手は来週プロ宣言するそうです。
遠征費用など、支えているご両親の経済的負担はたいへんなものですから、親孝行できるとよいですね。

畑岡奈紗。
名前がいいですよね。
あのアメリカ航空宇宙局のNASAですから。

彼女は世界ジュニアを2連覇していますが、海外だとNASAは一発でみんなに覚えてもらえるので、名前を付けてくれた親に感謝しているそうです。

ほかにも、勝みなみ選手や今大会の第3日にトップに立った長野未祈選手など、女子ゴルフ界にはアマチュアの逸材がそろっています。
これからも彼女たちの活躍が楽しみですね。

さて、今回は誤用の話です。

私にはいまだに心残りというか、ああしておけばよかったということがあります。

それはまさに「いまだに」についてなのです。

ある著者の方が文章の中に「今だに」という言葉を使っていたので、これは誤りなので校正の際「未だに」と正しく直したのです。

「未(いま)だ」という言葉に「に」が付いたのですから、「今だに」は避けたいです。
「未だ嘗(かつ)て」の「未だ」です。

しかし著者の方としては「今もなお」という意味で使っているので、「今だに」のほうがしっくり来てむしろ「未だに」に違和感があると主張、譲りませんでした。

それであれば「今もなお」とする方法もあるし、「いまだに」とひらがなで書くのもよいのではという話も出たのですが、結局「未だに」に落ち着くことになりました。

本が出たあとに、著者が一言。
「本の出来には満足しているけど、やっぱりあそこは『今だに』にしたかった」

そこまで、こだわっていたとは……。

こちらの説明不足を感じた一件でした。
辞書を示すなりして、文法上納得してもらえたことを確認しておけばよかったのでしょう。

誤りなんだから、問題ないだろうと思っていましたが、著者のそうした思い入れまでは配慮できなかったことが悔やまれます。

著者の思い入れやこだわりはこちらの想定を超えたところにあるのです。

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