こじんまり?

「こじんまり」と書く人が多いですが正しくは「こぢんまり」です。

このように「じ」と「ぢ」の使い分けで迷うことがありますが、どうすればよいのでしょうか。

結論としては、現代仮名遣いでは、「じ」を使う傾向とされています。
ですので、もう、そのようにするしかないですね。

細かく文法的に考えると、ややこしくなってしまいます。
たとえば土地の地は「ち」ですよね。それが濁れば「ぢ」と考えるのがふつうですが、「地面」「生地」のよみがなは「じめん」「きじ」です。

同じく中(ちゅう)なのに世界中(せかいじゅう)となります。
そうかと思えば、身近(みぢか)、底力(そこぢから)と「ちかい」「ちから」という元の言葉に従っているものもあります。

これでは、分からなくなりますね。理屈を考えたところであまり実用的とは思えません。

実用性を考えると、「ぢ」と表記されるものを憶えて、あとは、だいたい「じ」と考えればよいのではないでしょうか。
その代表的なものが「こぢんまり」ですかね。「ちんまり」から来ているので当然ですが、「こじんまり」と間違いやすい言葉です。

あとは上にも書いた、間近(まぢか)、目力(めぢから)、浅知恵(あさぢえ)など、「ぢ」と表記するものがありますので、それを押さえて置けば。

以前、マンガ「YAWARA!」で柔のおじいちゃんのセリフが「~なのじゃ」でなく「~なのぢゃ」と常に書かれていて、思わずニンマリしてしまいましたが、この現代仮名遣いという決め事は、けっこう窮屈なのかもしれませんね。 

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