ライト レッド ラスト
外来語にも、同音異義語が存在します。
その代表的なものが、「ライト」です。
light 明かり 軽い
right 正しい 右側
write 書く
どれも、日本語では、ライトです。
英語の発音では、LとRの違いを、下を上あごにつける(L)、つけない(R)で区別すると習いましたが、日本語での日常会話では、まず無理なので、「ライト」はすべて同じに聞こえます。
前後の文脈、会話の流れなどで、ライトの意味を読み違えることはあまりないとは思いますが、ライターにも、タバコを吸うときに使うものと、私のようなフリーライターを指す意味があるので、若干の注意は必要かもしれません。
次の「レッド」ですが、ほとんどが、赤(red)の意味なので、わざわざ取り上げることはないのですが……。
ひとつだけ、レッド・ツェッペリンという有名なロック・グループがあるので、そのことだけ書きます。
このグループ名を目にすると、日本語の意味は「赤い飛行船」と思うかもしれませんが、実は違います。
redではなく、ledなのです。
「いま、2点リードしている」のリード(lead)の受動形です。
つまりレッド・ツェッペリンには「屹立した飛行船」という、ちょっとシモネタ的な意味があるのです。
彼らが活躍したのはだいぶ前ですが、当時「赤い飛行船」と思い込んで書いていて、アレ?と感じるような記事がありました。
タレントのレッド吉田さんなどは、外国人に自己紹介するときは、レッドの発音に気をつけたほうがよいかもしれません。
「ラスト」ももちろん、使われるケースのほどんどが「ラスト・オーダーになります」のラスト(last)です。
これも、ごくたまーに、違う意味として登場します。
たとえば映画で「ラスト、コーション」という作品がありましたが、このラストはlust(肉欲)の意味です。
発音的には、日本語のラストはlustに近いですね。lastの発音は「ラァスト」に近いと憶えておくとよいでしょう。