外来語の表記の難しさについては、これまでにも何度か書きましたが、逆に、日本のものが外国で表されるときに、思わぬ壁にぶつかることがあります。
少し前ですが、こんなニュースがありました。
近畿大学といえば、数々の人材を輩出している、関西の名門ですが、そこである問題が起きました。
交換留学などで、外国に行った学生が自己紹介するときに、「Kinki University」と言うと、必ずといっていいほど、微妙な雰囲気になるそうなのです。
「キンキ」は、「kinky」と聞こえます。kinkyという英語には変態という意味があるのです。
これを踏まえて、大学側は、ローマ字表記を「Kindai University」と変更したとのことです。
そういえば、私も子供のとき、外国人のプロレスラーの名前で大受けしたことがありました。
ラッキー・シモノビッチというレスラーでしたが、勝手に汚い想像、いわゆるシモネタにして、喜んでいたのです。
われながら、幼稚としかいいようがないですが、学生時代も、それと似たようなことがありました。
地理の授業で、ヨーロッパで、スケベニンゲンという地名が出てくると、みんなで喜ぶのです。この地名は、この種のネタとしてはよく出てきます。
なんとなく北欧という記憶が私の中ではあったのですが、調べてみると、オランダのようです。
表記も現在では、スヘフェニンゲン(Scheveningen)と原語の発音に近くなっています。
それをローマ字読みして、勝手に喜んでいたわけですね。
いまでも、外国の地名、人名は、オヤジギャグとして、記事の見出しなどに使われることが多いです。それを見て、つい、面白がってしまうわけですが、ヘンな意味になるものは相手に失礼のないよう、多少の配慮も必要かもしれません。