4文字言葉の本来の意味は、英語のfour letter words のことで、禁句、人前で言ってはいけない汚い言葉のことです。
ここでは、それとはまったく関係のない、漢字1字で、読みがなが4文字になる言葉について書きます。
もちろん、雷、魂など、数え切れないほどあるわけですが、取り上げるのは、不要な送りがなをつけてしまいがちな字です。
その代表的なものが「頂」(いただき)です。「山の頂」などと使います。
つい「頂き」としがちですが、これは「頂く」という動詞があるからです。
ですので「ご飯を頂く」などと使う場合は「いただく」とできるだけひらがなにしておくのがよいでしょう。
「せっかく~して頂いたのに」などの場合も、もう、今はひらがなにすべきです。
てっぺんの意味で使う「頂」のみを漢字にしておけば、まちがいありません。
もうひとつは「趣」(おもむき)。
「趣きがある」などと使いがちですが、送りがなは付きません。
あとは「塊」(かたまり)。
これは「塊り」という送りがなのまちがいよりも「固まり」とのニュアンスの取り違えが多いかもしれません。
「固まり」は集団という意味で「学生の固まり」というふうに使います。
「塊」は「欲の塊」など、かたまった状態を指します。
さらに漢字1字でよみがな5文字のものに「志」(こころざし)があります。
これも「志す」という動詞があるので「志し」としがちですが、名詞で使う場合は送りがなは付きません。
1字で読みがなが4文字、5文字と多くなる漢字は、動植物名などは、問題ないですが、動詞的に使う字の場合、心理的にも、送りがなが付くのでは、と不安になりがちなので、注意が必要かもしれません。