前回、僧侶派遣サービスの話を書きましたが、ほかにも、もっときわどいビジネスがあるようです。
いわゆる「婚活ビジネス」といわれているものです。
舞台となるのは、やはりネットです。
結婚相手を求めるサイトに応募してきた独身男性に女性が近づき、結婚をちらつかせて、社債を買わせ、そのあとドロンというのがやり口のようです。
その社債というのが、また怪しくて、大企業のものとかではなく、相手の女性が役員を勤める会社の社債だそうです。
いかにも、紙くず同然になりそうな社債ですよね。
かなりの違法性が問われそうで、そのうち摘発されるのではないでしょうか。
さて、今回も、外来語の話です。
現在、ピーター・バラカンさんが書かれた『ロックの英詩を読む 世界を変える歌』(集英社インターナショナル)を読んでいますが、なかなかおもしろそうです。
なんといっても、この人の本は表記が独特です。
どう独特かといえば、あたりまえですが、イギリス人ですから、英語を日本で書くときは正しい発音で書くのです。
ですので、われわれがふだん接している外来語とちょっとどころか、だいぶちがってきます。
最初は戸惑いますが、何しろバラカンさんの表記のほうが正しいわけですから、非常に勉強になります。
まえがきでも、さっそくそれが出てきます。
この本は2003年に出したものの続編なのですが、今回も同じ編集者が担当するという記述で、そのことを「タグが組みやすい」と書いています。
日本の書き方だと「タッグが組みやすい」ですよね。
タッグマッチのタッグです。
でも、よくよく考えてみれば、タグも使っているんですよね。
「ゴルフバッグにタグをつける」
「パソコンの文書にタグを入れる、タグを埋め込む」
など、すべて同じtagです。
また、カタカナ表記の問題点として、名前の語尾のsの発音についても指摘しています。
語尾のsは、基本的にその前が有声音なら「ズ」、無声音なら「ス」になります。
これは鉄則だそうです。
この鉄則をスルーしたために、名前の表記がすごいことになっています。
たとえば「ホテル・カリフォルニア」で有名なイーグルスは正しくはイーグルズです。
マイルス・デイヴィスもマイルズ・デイヴィスが正しく、ビル・エヴァンスもビル・エヴァンズとしないと、英語としては通じません。
やはり、カタカナ表記は英語でも通じる正しいもののほうがよいので、これからはそのような教育が必要になってくるでしょう。