新聞の見出しを見てときどき「?」と思うことがあります。
昨日の朝日新聞朝刊に法務省が「懲役・禁錮の一本化を検討」という記事が載っていました。
たしかに裁判の結果で「懲役○年」「禁錮○年」というのは聞いたことがあります。
でも、改めて、懲役と禁錮と二つあるのはなぜなのか? そのちがいは? と思ってしまったのです。
いちおう大学は法学部だったので、知らないのはおかしいのですが、まあ、そういうこともあります。
まあ、懲役、禁錮を経験すれば、おのずとわかるでしょうが、幸いなことに経験はありません。
懲役と禁錮のちがいは、木工や印刷などの刑務作業が義務付けられているかどうかです。
禁錮の場合は作業をしなくてもよいのです。
つまり、禁錮のほうが軽いという扱いで、交通事故による刑などに適用されます。
禁錮でも、することがないという人は作業をやることも可能です。
今回の一本化は、少年法の適用年齢が20歳未満から18歳未満に引き下げられる可能性があるので、その場合18歳、19歳の受刑者に作業ばかりでなく、再犯防止教育の時間を十分に与えたほうがよいのではという判断からのようです。
さて『みんなの日本語辞典』から、語源の話です。今回はドイツ語、ロシア語に由来する言葉です。
ロシアはかつて共産主義の本場だったので、左翼用語が多いですね。
たとえばインテリ(インテリゲンチャから)がそうです。
あと、ノルマ、カンパ、アジトなどがロシア語です。
変わったところではあの粒々のイクラもロシア語ikraをそのまま使っています。
いっぽう、ドイツ語は哲学・医学など学術関係が多いです。
あと山登りに関する言葉もドイツ発祥のものが多いようです。
ゼッケン、ザイル、ゲレンデなどがドイツ語ですね。
あとは、イデオロギー、カリスマ、ゼミナール、テーマなど、やはり学問に関する言葉ですね。
デマはドイツ語のデマゴーグから来ています。
根拠のないうわさのことです。
それからアルバイトもドイツ語です。
労働・学問上の業績のことですが、日本語ではバイトという略語にもなっているように、学生がやる仕事のことになっていますね。