今朝テレビで「炎上」に関する話題を取り上げてみました。
ネットユーザーのうち、炎上に参加している人はどのくらいの割合か? というものです。
答えは0・5パーセント。
少ないという感じですかね。
この数字は昨年出版された『ネット炎上の研究』(田中辰雄、山口真一 勁草書房)からの引用のようです。
著者は計量経済学の専門家ですから、数字は確かなものですが「隠れトランプ」のように表向きはやってないと答える人もいるかもしれません。
いずれにしても少数であることにはまちがいないですね。
でも、炎上によって知名度が上がることもあります。
いわゆる炎上商法です。
私も書きましたが、誤植の多かった『岐阜信長 歴史読本』などは、騒がれてすごい宣伝効果があったんじゃないでしょうか。
炎上には巻き込まれたくはないですが、人々の関心は高まりますね。
さて『からだことば』から、今回は「きく」です。
「きく」は基本的には耳のことばですね。
もちろん基本は「聞く」です。
あくまで私の印象ですが昔は「聞く」だけでおおよそ済んでいたような気がします。
いまは「きく」も多様に使い分けされていますね。
たとえばラジオ番組や音楽を鑑賞するときは「聴く」となります。
自然に耳に入るのではなく、こちらから音に向かっていくニュアンスがあります。
「聴く」のほうがアーティスティックな感じですね。
人にものをたずねるときは「訊く」を書くことが多いです。
「訊ねる」と同じ字です。
「訊く」のほうが学問ぽい感じでしょうか。
ほかに耳からは離れますが「薬が効く」「目が利く」の「きく」があります。
「効く」は効力を表します。
「酒がだんだん効いてきた」とは酔うことです。
「酒の味を利く」となると、「利き酒」というように、酒の味がわかるという能力的な意味が含まれます。
あたりになるとややこしくなってくるので、今日はこのへんで。