プロ野球は2月からキャンプが始まりましたが、メジャーでルール改正の動きがあるようです。
強打者を避けて、次のバッターと勝負するために「敬遠」がありますが、これを投手が4球投げずに、申告するだけでOKにしようという新ルールです。
その理由は、試合時間が長いので少しでも短縮したいということのようです。
「敬遠」は英語ではintentional walkで、意図的な四球という意味です。
特に敬うという意味はないのですが、それを敬遠と訳したのがいかにも日本的です。
「故意四球」だと、角が立ちそうですからね。
この新ルールは現在選手会に提案する段階でまだ確定ではないですが、成立すれば日本でも採用される可能性は大きいです。
イチロー選手は早くも反対と言っていますね。
ファンの反応も「ドラマがなくなるので、つまらない」という意見が多いです。
敬遠のボールを打ってヒットにしたり、敬遠が暴投になったりする例が実際にありました。
個人的には、あの4球投げる時間は無駄なような気がします。
ですので、私は新ルール賛成のほうに1票を投じたいと思います。
さて、『みんなの日本語事典』から、「信号の青はなぜ、緑色なのに青信号なのか」という話です。
いまでこそ、色の呼び名はたくさんありますが、古代の日本語では赤と青が主でした。
赤でないものが青という感じのアバウトなものです。
黒・白は色というより明るさを表すもので、暗いのが黒、明るいのが白という感じです。
ですので、時には黒のことも青といいました。
いまも「青蠅」ということばがありますし、馬の「青毛」は真っ黒な馬のことを指します。
世界的に見ても、古代語の色彩語彙は赤・黒・白・青の4つといわれています。
色彩認知の進化に伴って、現在の青と緑の区別ができたのです。
色彩としてはグリーンなのに「青」と呼ぶのはこのような理由で、「青信号」だけでなくほかでも使われています。
たとえば植物・野菜の「青葉」「青菜」もグリーンです。
人名の「青木」なども、青は当然グリーンでないとおかしいですよね。
ということは「青田」「青島」「青山」もグリーンということになります。
私はブルーの服を着るときはなんとなく「自分の色だから」と少し意識していましたが
実はグリーンでしたか。
でも、グリーンは着こなす自信はありません。