萩と荻

音楽がらみの著作権を巡る騒動が最近多いですね。

 

こんな記事が出ていました。

 

父親の葬儀で故人が好きだった「江差追分」を流したいと葬儀会社に申し出たところ断られたという話です。

 

JASRACの解釈によれば遺族が持ち込む音源でも、葬儀会社の装置で流せば営利行為になるそうです。

 

葬儀会社がJASRACと契約すればOKなのですが、契約してない業者が多く、手続きが面倒なので断るというのが現状のようです。

 

そもそも「江差追分」は民謡なので著作権が切れており、何の問題もなかったのですが。

 

このケースは葬儀会社の不親切といえるでしょう。

「そちらでラジカセを用意していただければ可能ですが」と説明すればよかったのです。

 

いっぽうのJASRACも、音楽教室からも著作権料を取ろうとしているなど、音楽は商品ではなく文化だということを理解してないように思えますね。

 

 

さて、『できる大人の漢字2500』から「見た目は似ているが意味はまったく異なる漢字」です。

 

このまちがいは視力にも関係してきます。

最近では「云々(うんぬん)」と書いてあるのを「でんでん(伝々とまちがえて)」と読んでしまった人がいましたっけ。

 

まずは「萩」と「荻」。

 

「萩(はぎ)」は秋の七草のひとつです。

山口県の市名にもあります。

仙台の銘菓「萩の月」もお忘れなく。

 

「荻(おぎ)」は湿地に生えるイネ科の多年草で、ちょっとススキっぽいです。

 

この2つは人名がややこしいですね。

「萩原」「荻原」「萩野」「荻野」。

 

スキーの複合の金メダリストが荻原兄弟で、水泳の金メダリストが萩野選手ですね。

 

書きまちがいもありそうです。

「荻窪」、「西荻窪」と書くときは、つい「どっちだっけ」と迷ってしまいます。

 

書きまちがいといえば「網(あみ)と「綱(つな)」も危ない漢字ですね。

人によるのでしょうが、私は「読み」よりも「書き」のほうが不安を感じます。

 

「貧」と「貪」も似てますね。

 

貧(まず)しいのが「貧(ひん)」、貪(むさぼ)るのが「貪(どん)」です。

 

貪は「たん」とも読みますが、あまり使いません。

「貪欲」という語で使うケースがほとんどでしょう。

 

貪欲とは、非常に欲深いことですが、現在では「もっと勝利に貪欲でありたい」とかいい意味にも使っていますね。

 

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