美化語

昨日、流行語大賞のノミネートが発表されましたが、来年どんな言葉がはやるかは、さすがに誰も予測できません。

流行語や新語は、半ば偶然によって生まれるものなのでしょう。
いっぽう、来年のヒット商品の予測はすでに発表されてますよね。

ちょっと前になりますが、すでに今年のヒット商品と一緒に「日経トレンディ」がランキングしてます。

3位が「メガネ装着型カメラ」で、まばたきすれば撮れちゃうとか。
なんだかスパイ映画みたいですね。

しょっちゅうまばたきする人は困るのでしょうか。
このような「歩きスマホ」対策の意味も含む商品がこれからの狙い目のようです。

2位は「魅せるミールキット」です。
従来のものより、高級かつおしゃれな料理の食材&レシピを届けてくれるというもの。

レストランのメニューでなんだかわからないが、すごくおいしそうという類です。
値段は高めだも、外食よりは安くすむというところがよいのでしょうか。

そして1位は「ノールックAI家電」と言われるもの。
音声でこちらの要望を言えば、秘書のようにこなしてくれるというモバイル型ロボット電話「ロボホン」がすでにシャープから発売されています。

自宅で仕事をしている人などには、便利なものといえそうです。

また、ソニーからは耳に装着する「Xperia Ear」というのが出ていて、届いたメールやSNSのメッセージを読み上げてくれて、こちらが返事の内容を話すと、それを返信してくれるそうです。
これは、すごそうです。

さて、『なにげに手ごわい日本語』から、今回は美化語についてです。

美化語は敬語ですが、ほかの尊敬語・謙譲語・丁重語・丁寧語に比べると、あまりややこしくない、使いやすいものです。

美化語とは、簡単に言えば「お」をつける言葉のことです。
「お仕事」「お勉強」など、言ってる自分が「お上品」に思えるような言葉です。

「お」は漢字の「御」です。

美化語はあくまで、自分や身内にで使うもので、「あーあ、お部屋片付けなくっちゃ」の「お」が美化語、人に対して「あら、いいお部屋ですね」と言ったときの「お」は「尊敬語」になります。

つまり、独りごとのようなものです。
「ああ、お腹がすいた」が美化語ですね。

「御」は「み」とも読みます。
それに、さらに「お」がついて、ダブル美化語になったりするケースもあります。

「おみくじ」がそうです。
「籤」に「御」がついて「御籤(みくじ)」になったのですが、それが一般語化してしまったので、さらに「お御籤」と美化されました。

「お神輿」もそうです。「御輿(神輿)」にさらに「お」をトッピングしちゃったわけです。
使い慣れると、だんだんと美化されなくなるのですね。

「ご飯」も美化語ですね。
さすがに「おご飯」とは言いませんが。

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