文書術

小池都知事のパワーは止まることを知りませんね。

れいの豊洲市場地下の「盛り土」問題で、ついに幹部8人を責任者と断定しましたね。
たぶんこれから「豊洲8人衆」とか「豊洲8人組」と呼ばれるであろう彼らの中には、現在の副知事も含まれています。

いやすごいですね。ほかにも、オリンピック・パラリンピック準備局長になっている人もいます。

彼らにとってみれば、青天の霹靂でしょう。
たまたま、そのときその役職にいたんだから、いまさら責任と言われても……という感覚だと思います。

役人としての平穏な人生を過ごしてきた彼らが、いきなり小池劇場の舞台に立たされて、これからどう弁明していくのか、なかなか興味深いところであります。

さて、今回は文章術についてです。

『すっきり!わかりやすい!文章が書ける』(高橋俊一 すばる舎)という本が出ています。
著者は朝日新聞の記者をしていた方です。

元ベテラン記者が書かれた本なので、平易な文章を学ぶには最適だと思います。
では、これをテキストにして、わかりやすい文章とは何かを考えていきましょう。

さっそく「符号やカッコ類を乱用しない」という項がありました。

符号とは、主に「!」(感嘆符)や「?」(疑問符)のことです。

「!」は雨だれともいいます。ちょっと雨粒に似ているので。
「?」は耳垂れともいいます。ちょっと耳の形に似ているので。

感嘆符を乱用すると、ほんとに感嘆したいところが強調されなくなるので、文章が単調になってしまう恐れがあります。

疑問符も「ここはどこでしょうか」など、だいたいは使わなくても疑問だということはわかります。
全部語尾に「?」を付けると、うっとうしくなる恐れがあります。

これが、乱用しないほうがよいという理由です。

カッコの乱用を避けるのも、同じ理由からです。
通常の「」(カギカッコ)は会話のときや、前後の言葉と区別するときに使います。

一つの言葉を強調するために『』(二重カギカッコ)を乱用するのは、できれば避けたいです。
強調が多すぎると、どれが本当の強調なのか不明になるからです。

二重カギカッコを使うのは小説を初めとする単行本のタイトルの場合が多いです。
あとは会話文のカギカッコの中で、また別の会話を表現するケースです。

「それは部長が『絶対に俺が帰るまで手を付けるな』とおっしゃってたので、私は何もしてませんよ」

というふうな感じです。

ただし、これらの乱用がよくないのはあくまで、自費出版の原稿や文書などについての話です。

ブログなどでは、気にしないほうがよいかもしれません。
とにかく目立つことが大事ですから。

そういう意味では、私が書いていることは文章術というより、文書術といったほうがよいのかも。

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