今朝、国会中継を見ていたら、もう安倍さんが座っているんで、ちょっとびっくりしました。
大事な国会を欠席するわけはないですが、アメリカから帰ってきたばかりですから、そのタフさには敬服します。
今回のアメリカ訪問の成果はともかく、フレンドリーさは際立っていましたね。
むしろトランプ大統領のほうが、安倍さんの手を長く握ったりして親密さを強調していました。
まあ、トランプを表立って批判しないのは日本だけですからね。
きっと安倍さんのことをナイスガイと思っているのでしょう。
夫人外交のほうも、昭恵さんのほうがむしろ優勢でした。
経験豊富な感じを出してましたね。
今回の日米会談は全体的には成功したといっていいでしょう。
トランプもこれ以上孤立したくない状況ですから、安倍さんにとってはラッキーなタイミングでした。
さて、今週は体の部分を含んだことばについて書きます。
たとえば手であれば「相手」とか「手を抜く」とかですね。
テキストは『からだことば』(立川昭二 早川書房)。
著者は歴史家で、文化史の視点から病気・医療について研究している人です。
最初に「からだことばが消えていく」という章があります。
この本が出たのは2000年ですから、現在はもっと少なくなっているということです。
昔に比べると使いにくいことばがあることも確かです。
たとえば「尻」とか。
「尻が長い」などと言い方は、場合によってはセクハラの可能性があります。
「尻が長い」とは、なかなか帰ろうとしないことです。
「長っ尻(ちり)」などとも言います。
「尻をまくる」も使いにくいですね。
居直ることですが、もっと品悪く「ケツをまくる」などとも言います。
「尻拭い」もあります。
他人がしでかしたことの後始末に使われますが、「後始末」に比べると、より生々しい感じがします。
このような人前で使いづらいパターンで、からだことばは消えていくのでしょうか。