いまトルコがたいへんなことになっているようですね。
国民投票でエルドアン大統領の権限を大幅に強化する憲法改正が決まってから、さまざまな制限が設けられています。
たとえばテレビのデート番組の禁止。
これは人気番組だったのですが、トルコの伝統に合わないという理由でダメになったようです。
さらにウィキペディアも接続遮断になりました。
トルコがテロ組織を支援している、という記述が誤っているのに、削除要請に応じなかったため、というのがその理由です。
いやトランプ以上の強引さですね。
さらに官僚・警察官など4千人の公務員の解雇も行われるとのことです。
日本でも権力が暴走すると、何が起きても不思議ではありません。
いま問題になっている共謀罪も、運用の仕方によっては恐ろしいことになります。
さて『日本語の謎を解く』からオクシモロンについてです。
オクシモロンとは日本語では撞着(どうちゃく)語法といいます。
撞着とは、ぶつかる、矛盾するという意味です。
「自家撞着」という言葉もあります。
たとえば「小さな巨人」という表現。
スポーツ選手などで、見かけは小さいけれど偉大なことをやってのけた場合に使われます。
「巨人」とは体が大きいのではなく、やることがでかいということです。
野球のピッチャーなどでも、「小さな大投手」と表現することがあります。
身長でいうと170センチ以下で完封したりすると、そういう称号が与えられます。
このように撞着語法とは、矛盾しているような表現を使って印象を強くする効果を出すものです。