現在、各局ニュースは那須の高校生雪崩被害、我孫子のベトナム国籍の女児殺害事件、格安海外ツアー旅行会社「てるみくらぶ」破産の三つがメインになってますね。
そのせいで、森友学園問題が少し注目度を下げている状態です。
それにしても、スキー場の雪崩被害が「春山安全登山講習会」で起きたとは……。
はたしてこれが天災なのか人災なのか、これから論議の的になるでしょう。
場合によっては裁判になるかもしれません。
悪天候で登山を中止したのに、なんでまたと思いますよね。
時間が余ったので、もったいないから何かやろうということだったのでしょうか。
千葉の女児殺害では、テレビ報道においては発見時の状態に関して「衣服を着けていない~」という表現が多かったように思います。
これまで、週刊誌などでは「全裸」という表現が主でした。
ですので「衣服を着けていない」という言い方は、配慮したうえのものだと思います。
でも、そもそも「衣服を着ける、着けない」を明らかにする必要があるのか、という疑問も少し感じました。
さて『似て非なる言いまわし』から、「宙に浮く」と「宙に舞う」です。
最近、埼玉県に宇宙遊泳のように空中を舞える(実際は風の力を利用)施設ができて、そのデモンストレーションをよくテレビで見かけますが、「宙に浮く」をそのまま解釈すれば、まさにその無重力の状態ですよね。
宙とは、そらのことです。
そこから「宙に浮く」とはペンディング、中途半端な状態のままであるということです。
当初は壮大な計画でスタートしたものが、いつのまにかストップしてしまう。
まあ、よくあることですね。
いっぽうの「宙に舞う」は物体が空中で舞うような動きをする。
つまり、そのまんまの意味です。
そこから抽象的な意味を見出せなかった慣用句なので、あまり使われなくなりました。
優勝したときの胴上げをかつて「宙に舞う」と表現したことがあったかもしれませんが、ちょっと大げさですし。
桜の花が散るのを「宙に舞う」というのもピンとこないですし。
使いどころがあまりない「宙に舞う」はもはや死語と言えるかも知れません。