先週末の都議選は自民党の惨敗に終わりましたね。
自民党の候補者にとっては味方に足を引っ張られた格好で、「応援なんて頼まなきゃよかった」と思っていることでしょう。
敗因をいろいろな人のせいにしていますが、豊田麻由子議員の暴言は、個人の資質の問題で、あまり都議選には影響はなかったと思います
やはり稲田防衛大臣の「自衛隊」発言が致命的でしたね。
それを放置した安倍さんもひどかったです。
このAIコンビが今回の敗因だと思います。
さて、今回からは、分かりやすい文章の書き方についてです。
テキストは『きっちり!恥ずかしくない!文章が書ける』(前田安正 すばる舎)。
著者は朝日新聞東京本社編成局校閲センター長という校閲のプロの方です。
今回取り上げるのは「不適切な表現」です。
いわゆる差別用語ではなく、なんとなく使ってしまう言い方で、他人に不快な思いをさせてしまうことがあります。
たとえば「彼に○○さんを紹介してやった」
「~してやった」とは、上から目線で、読み手の印象はよくありません。
かといって「してあげた」と丁寧に言っても、たいして変わりはないです。
「~を紹介した」と簡潔に書きましょう。
次に気をつけたいのはジェンダーです。
「次長は部長のよき女房役」
「女だてらに車を飛ばすんだよ」
「あいつは男のくせに、だらしがない」
あえて、女性・男性を出す必要がないのに出してしまうのは、読み手の信頼感を低下させることにつながります。
「この人は古い」「固定観念にとらわれている」と思われるのは得策とはいえません。
居酒屋の会話レベルではOKでも、文章になるとそれは残るものなのです。
その違いは大きいことを知るべきでしょう。
政治家の失言は、だいたいこのパターンが多いです。
プライベートの場でつい本音を漏らしてしまい、あとから「誤解を招く発言でした」と見苦しい言い訳をする羽目になるのです。
そうならないように気をつけましょう。