アメリカと北朝鮮を巡る緊張は日に日に高まっていますが、いよいよ明日に迫りましたね。
北朝鮮が人民軍創建85周年の式典をやるのですが、それに合わせてミサイル発射があるのではと言われています。
それを警戒してアメリカの原子力空母カールビンソンと海上自衛隊の護衛艦が共同訓練を始めたようです。
おたがい挑発がすごいですね。
カールビンソンには士官・兵員が3200人、航空要員が2400人乗っているらしいです。
5000人以上ですよ。
大きいです。
こんなの見たら、北朝鮮は腰を抜かすんじゃないでしょうか。
金正恩が逆上しないか心配です。
安倍さんも、北朝鮮問題で危機感を煽ったほうが、ほかの問題が霞んで都合がよいのかもしれません。
いずれにしても、何も起こらなければよいのですが。
さて今回は「和製漢語」の話です。
『日本語の謎を解く 最新言語学Q&A』(橋本陽介 新潮選書)がテキストです。
著者は中国語を中心とした文体学、比較詩学が専門という人です。
実は前回の「お湯を沸かす」と「水を沸かす」の話もここから引用しました。
最近、本来の漢文の法則とはちがう構成の言葉(和製漢語)が増えていることについてなかなか興味深いことが書いてあります。
漢語は動詞+目的語が基本です。
たとえば「球を投げる」が「投球」になります。
その形が崩れているのは、漢文の知識が世の中から消えつつあるせいではないかと著者は喝破しています。
「券売機」がその例です。
「国を売る」が「売国」、「血を売る」が「売血」ですから、「キップ(券)を売る」は「売券」になるのが自然です。
それが「売券機」でなく「券売機」になってしまったのです。
「熱中症」も同じです。
「熱に中(あた)る」わけなので本来は「中熱」です。
「毒に中(あた)る」のが「中毒」です。
でも、いまさら「中熱症に気をつけましょう」とは言えませんよね。
このようなかたちの和製漢語が今後ますます増えるでしょう。