厚労省が世界の自殺死亡率を発表しました。
これは人口10万人当たりの自殺者数で、1位がリトアニアで30・8、以下2位が韓国、3位がスリナムで日本は19・5で6位に名を連ねています。
ランキングを見てみると日本と韓国のほかはスロベニア、ハンガリーなど旧共産圏の国が多いですね。
何かお国柄が関係しているのでしょうか。
いずれにしても、いわゆる先進国では日本だけが目立っていますから、国を挙げて対策に取り組む必要がありますね。
ところで、この記事の見出しに「日本は下から6番目」とあったので、ちょっと気になりました。
ひょっとして、自殺者が少ないほうから6番目? と淡い期待をしましたが、やはりワースト6位の意味でした。
いいこと、優れたもののランキングはそのまま上から数えればよいのですが、自殺率のように、最下位がベストな場合は、「下から」と書くと誤解される恐れもあります。
逆に1位をトップ、上位と表現するのも失礼になります。
やはり「ワースト」を使うのがまちがいないですね。
考えてみると「上から」「下から」はあいまいな表現なのがわかります。
それと似たような例に「右から」「左から」があります。
写真など平面の場合は、自分から見た目で「右から」「左から」で通じます。
人物の氏名・紹介などは、これで誰もが共有できます。
しかし三次元の場合はそれぞれの位置関係によって、ややこしい場合があります。
こちらがずらっと横に並んでいる場合、対面している相手から「では、右端の方から」などと言われると、一瞬どぎまぎします。
向こうから見て右は、こちらからだと左になるからです。
ですので「向かって右の方から」などと、より確実な言い方をしてくれると助かります。