オリンピックにすべてが持ってかれそうな勢いですが、本日8月9日は、長崎に原爆が落とされた日です。NHKでは平和祈念式典が中継されていました。
それから昨8日には、天皇陛下のお言葉がありました。
読みましたが、相当考えて書かれた文章だと思いました。
しかし、生前退位についての政府の反応が鈍いのが気にかかります。
陛下のメッセージの最後に「国民の理解を得られることを、切に願っています」とありました。
ほとんどの国民が理解していると思います。
82歳で、時間がないから表明されたのです。
早く実現することを祈っています。
さて『記者ハンドブック』(共同通信社)を見ていたら、皇室用語についての記述がありました。
けっこう参考になることが載っています。
基本は、もちろん敬語を使うのですが、使いすぎないことがポイントですね。
敬語ばかりだと、読みづらいばかりか、滑稽になりますから。
敬称も、昔は皇太子殿下といっていたような気がしますが、殿下はできるだけ使わない傾向にあるようです。
現在は、「皇太子さま」のように「さま」が使われています。
「様」でなく、ひらがなの「さま」ですね。
夫妻を表すときは「皇太子さまご夫妻」とはせず「皇太子ご夫妻」とします。
あくまでプレーンな表現を心がけるのがよいようです。
あと、昭和天皇という呼び方がありますが、それと関連して、平成天皇などと書いたら、これは完全にアウトです。
昭和天皇は贈り名(死後につけられる名前)なので、それと誤解される恐れがあるからです。
うっかり使わないようしたいものです。
使うのであれば今上天皇ですが、今はそれもあまり見かけません。
天皇陛下で十分事足りると思います。
各社の皇室記事を読むと、敬語に気を配っているのがわかります。
私たちも、自分より偉い人について、敬語を交えた文章を書く機会はあるので、読めば参考になるはずです。