「かな」の多すぎる文章は読みにくい

昨6日の朝日新聞朝刊に「スワロフスキーな骨つぼ 参入」という記事が載っていました。

 

女性プロデユーサーが手がけたもので、なるほどおしゃれな感じの写真があります。

商品名は「エンディングボックス」だそうです。

 

なるほど、骨つぼではそぐわないですもんね。

つぼタイプだけでなく、化粧瓶タイプもあるようです。

 

こちらは価格も3万~7万円台とお手ごろです。

 

いま、葬儀に対する意識がだいぶ変わってきていますね。

樹木葬などに関心を持つ人(特に女性)が多いです。

 

オーダーメイド葬儀・独自葬が広がりつつあります。

結婚式業界からの参入もあるようです。

 

欧米では、墓は個人のものが主流ですが、日本もそういう流れになりそうな気がします。

 

 

さて、『論文の書き方』から「仮名(かな)の多すぎる文章は読みにくい」の巻です。

 

たしかに、難読な漢字が入っていると、いかにもむずかしい文になるような気がします。

 

戦後における文体の工夫にも「漢字を減らして、仮名を多くしよう」という動きがありました。

 

学術的なことを大衆に近づけようという、一つのムーヴメントです。

それで次のような極端な例が生まれました。

 

「マグナカルタじたいが、おおくの、たえがたいれいぞくのしるしをふくむ、つまらぬもの……」

 

この文章は児童用ではなく、まじで『現代思想』という本に載っています。

ちょっとやりすぎちゃいましたね。

 

読めますが、わかりにくいですよね。

やはりポイントになることば漢字のほうがよいということです。

 

それから、比喩についても、次のような文例があります。

「北海道は、近くの海でとれる赤エイという魚の形に似ているが……」

 

比喩はより簡単なものに似せないとまずいですよね。

 

書いた人は恐らく「イタリアが長靴のかたちをしている」から発想のうえだと思いますが、長靴はだれでもわかりますが、赤エイではなんだかわかりません。

 

むしろ、赤エイが北海道のかたちをしているのでしょう。

比喩の選択ミスに気をつけましょう。

 

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