梯(かけはし)郁太郎氏が亡くなりました。
この人はシンセサイザーで知られるローランドの創始者です。
設立は1972年ですから45年前ですね。
ローランドの製品は海外のミュージシャンから高く評価され、異なったメーカーの楽器ともデータがやりとりできるMIDI規格を提唱した人でもあります。
音楽界に多大な寄与をした功績により、2013年にグラミー賞特別賞を受賞しています。
いや、偉大な人だったんですねえ。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
さて『金田一先生に教わった敬語のこころ』からです。
今回は「お」と「ご」の使い方です。
だいたい「お」か「ご」のどちらかつくものが決まっているので、これは覚えておくしかないですね。
ご注文、ご不在、ご長男、ご招待など「ご」がつくのは、「やまとことば」でないものが多いです。
和語でつくのは「ごゆっくり」「ごもっとも」などで例外といえます。
「お」と「ご」両方つくものもあります。
「お返事」「ご返事」、「お丈夫」「ご丈夫」などですね。
昔は「ご元気」とも言ったようで、金田一先生も「ご元気」を使っていたそうです。
お年を召した方が「ご元気」と言っても、笑えないということになります。
それから、外来語にはつけないほうがよいです。
「おコーヒー」「おジュース」はなじみません。
上品よりこっけいと取られます。
なんでも「お」をつければよいというものではないんですね。