現在の時刻は23時57分30秒。
これは何を指すかわかりますか。
アメリカの科学者らが、毎年発表している「終末時計」の時間です。
終末時計が午前0時になると、世界がおしまいになるというわけです。
始まったのは1947年で、そのときは7分前でした。
いちばん真夜中に近づいたのは、アメリカが水爆実験をした翌年の1953年で、残り2分でした。
去年、残り3分だったのが30秒進んで残り2分30秒になりました。
1953年以来の危機といえます。
その要因は、北朝鮮の核実験、トランプ政権誕生などです。
やはりトランプはかなり危険とみなされていますね。
ちなみに福島原発事故の翌年(2012年)は、残り6分から1分進んで残り5分になりました。
そこからさらに進んで、残り2分半なので、着々と終末に近づいていることになります。
トランプが何かやらかせば、さらに時計は進むでしょう。
環境問題にとっては最悪の大統領ですから、地球温暖化はますます顕著になるでしょうし。
さて、今回は死語の話です。
テキストは『俗語発掘記 消えたことば辞典』(米川明彦 講談社選書メチエ)です。
死語ばかりを集めた労作です。
死語好きの私としては、懐かしいことばもあれば、まったく知らないことばもあります。
たとえば「アイス」。
明治時代の俗語ですから、当然知りません。
アイスとは、いまでいえばサラ金のことです。
高利貸し→コウリカシ→氷菓子→アイス
ちょっと寒くなりましたか。
明治時代ですから、こんなものです。
尾崎紅葉の『金色夜叉』でも使われていたとのことです。
あと、アルファベットの頭文字を使ったことばも定番です。
最近でもKYなどが有名ですし、DAIGOさんがやたら連発したりもしました。
「MMK」
戦前から海軍士官の間で使われた隠語です。
M(もてて)M(もてて)K(こまる)という意味です。
これは知っていました。
1970年代まではあったことばです。
のちに女子高生が「まじむかつく」の略としても使っているようです。
俗語はこのように次々と生まれ、やがて死語となるわけです。