当て字の世界 2

いよいよリオ五輪が始まりますが、はたして盛り上がるのか、よくわかりません。

というのも、相変わらずのどたばたがあるからです。

まず選手村の問題。これが、不潔とか、配線不備とか、ひどいみたいです。

オーストラリアがいったん出て、改善が見られたので、また戻ったとか。
日本選手団は何もしてないようですが、大丈夫なんでしょうか。
ここは、選手のために率先して意思表示して欲しいですね。

あとはロシアのドーピング問題。
国ぐるみでやっていたことが明らかになりましたが、リオに関しては、陸上競技以外はセーフのようです。何か中途半端ですよね。

こんな状況の下で、選手たち(特にロシアの選手たち)はやりにくいでしょうが、日本選手に関しては、世界で一番クリーンなのはまちがいないですから、それは誇ってよいでしょう。

私は個人的には卓球の伊藤美誠ちゃんを応援したいです。日本勢の健闘を祈ります。

さて、当て字についての続きです。
国名などの外来語の当て字については、すでに書きましたが、日本語でも、もともとひらがなの言葉に、漢字を当てて使用している例があります。

たとえば、沢山(たくさん)、目出度(めでた)い、滅多(めった)などです。

「沢山」は夏目漱石が使ったとされています。
漱石といえば、大文豪ですから、それは信じて使う人が増えますよね。

そのせいか、いまでも、年配の方の原稿には「沢山」の文字がよく使われています。

これはやはり「たくさん」とひらがなにするほうが、読みやすいと思います。
「めでたい」「めった」なども同様です。わざわざ漢字にする必然性がありません。

漢字にするか、ひらがなにするか、迷ったら、ひらがなにしておくのが、読みやすい文章を書くコツといえます。
漢字とひらがなのバランスがよいと、読みやすく感じるからです。

漢字ばかり、ひらがなばかり、という印象を与えると、読むほうはなんとなく集中力を削がれます。

改行も含めて、書き手が思っている以上に、文章は見た目がたいせつなのです。

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