いや、東京は雪でしたね。
都心に11月に降ったのは54年ぶりとか。
積雪は観測史上初だそうです。
だいたい、いままでのパターンとしては、予報がはずれて雨になったりすることが多かったのですが、今回はどんぴしゃでした。
私は風邪を引いてしまい、ダブルパンチを食らっています。
最近は寒暖の差が激しいので、応えます。
さて、今回は『どこかおかしいあなたの日本語』(吉沢典男 幻冬舎)を取り上げます。
著者は元・東京外国語大学教授の方です。
この本はまちがいやすい慣用句について書かれています。
読んでみると、けっこう定番のような例がありますね。
まずは「慇懃無礼」。
これは「慇懃(いんぎん)」という語感と、「無礼」という文字から「ふんぞりかえって偉そうにしてる失礼な人」という意味にとってしまう人が多いですが、実はその逆なんですね。
慇懃とは、非常に丁寧なことを意味します。
表面的には丁寧な対応でも「この人、あまり心がこもってないな」と感じた経験、ありませんか?
それが、まさしく慇懃無礼な人です。
次は「気がおけない人」。
これはいい人なのか、よくない人のことなのか。
どちらか迷うところですよね。
「気がおけない」を「気を許せない」「油断できない」という意味にとってませんか。
そうなると真逆になっちゃいます。
この「気」とは、「気づかい」「気づまり」の「気」なのです。
つまり「気づかい」をしなくてよい人です。
温厚な人物、気楽につきあえる人のことです。
そんな人になりたいものですね。